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01.15
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WEB拍手下さった方、ありがとうございます!!

オロチ、ひととおりクリアしました。
妲己×殿や曹丕×殿や曹操×殿で妄想すると非常に萌えます、魏シナリオ。
もちろんさこみつ前提で。
可愛いお尻を↑の人たちに狙われてたらいいです。
ホウ統さんあたりに「外見が良いってのも大変だねぇ」と慰められてたらなお萌えます。
覆面ということで、大谷さん思い出して懐いてたら……と思うのですが。

妄想するには素晴らしく良いゲームだと思います、オロチ。
ゲームとしての面白さもすごくいいですけど。
ありがとうK●ei様。

以下小話です。オロチ設定で殿しか出てきません。
いろいろ勝手に妄想で補完しています……





自室に戻った三成、寝台に身を投げ出してほうと吐息をついた。

これでやっと、あの女から離れられる。

あの曹丕とかいう、目つきの悪いいけ好かない男に従わねばならないのは癪だが、ずっとあの女――妲己の側に置かれ続けるよりはよっぽどマシだ。

何しろ妲己という女、とてつもなく気まぐれで我が儘で、三成の神経を逆撫ですることを楽しんでやまない。確かに拾ってもらった恩はあるが、事あるごとに猫が獲物を爪の先で獲物を嬲るような扱いを受けるのにはうんざりしていた。

今回のことだって、曹丕の監視役と銘打ってはいるが、本当は思いつき以外の何物でもないのだ。才気煥発、自ら恃むところがすこぶる強い性質のふたりをぶつけてみたら、きっと反目し合って面白いことになるだろうと。

(誰があの女の思惑になど乗ってやるものか)

幸いというか三成、癪に障って仕方のない相手でも、ある程度は一緒に行動できるぐらいの我慢は持ち合わせている。信長や秀吉の配下の中にだって、相性の悪いのや顔を見るだけで虫酸が走る奴がいなかったわけではない。そういった連中と、どうしても一緒に行動しなければならなかったことは数え切れないほど。

要は、相手を駒のひとつと考えれば良いのだ。目的を果たすまでは、適当に使ってやればいいだけのこと。

とはいえ、あの曹丕という男、そう簡単に三成に手綱をとらせてくれるような玉でもあるまい。

(やりにくい相手だ)

三成、また深く吐息をついた。遠呂智に従うようになってから、このように吐息をつくことが多くなった気がする。

この世界では三成、ひとりである。同じ遠呂智の下に属してはいても、三成は慶次や政宗とはその在り方が違う。

慶次や政宗が、己が力だけで空へ昇る竜だとすれば、三成は風を受けて飛ぶ鳥である。その羽根に風を抱くことが出来なければ、高く飛ぶことは叶わぬ。

けれど、その風となる人間が、今の三成の側にはいない。どれほど飛翔を願おうとも、その羽根に風が吹くことはない。

どこへ行ってもひとりでやっていけるだなんて、過去のおのれは何と思い上がっていたことか。

左近やねねや秀吉は言うに及ばず、認めたくはないが清正や正則だって三成の風だったのだ。

飛べなくなってはじめて風に気付くなど、何と、愚かな………。

 

(左近はどうしているだろうか)

自分を高みまで運んでくれる優しい風は今、この地獄のような世界でどうしているのだろう。

寝台の上で丸くなりながら、三成は行方も知れぬ家臣のことを思う。

あの男のことだから死んでいるとは思わないのだが、側にはいないという事実が、三成をどこか不安にさせる。

最初の頃は、気も狂わんほどであったのだ。おのれひとりがこの地獄に堕とされてしまったのだと。もう再び左近に会うことなど叶わぬのだと。

妲己に拾われ、遠呂智の下で慶次たちと会ってようやく、三成だけがこの世界に堕とされたわけではないと知ったのだけれど。

左近もこの世界のどこかにいるのだと知って、安堵したのだけれど。

―――それでも、心のどこかに、あのとき感じた恐怖は澱のように残っている。
 

(早く俺のところに来い、左近)

おまえが俺を見つけられないなら、俺がおまえを探すから。

探しているなら、俺の居場所がわかるようにともしびを掲げよう。

今はまだ熾のように儚くても、きっと、すぐに―――



 

ひとりで眠るのは、足が冷える……

緩やかに眠りに落ち込む意識のどこかで、三成はふと、そんなことを思った。

 

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